ペプチドとは?ペプチドの働き
ペプチドにはどのような働きがある?
生活習慣病や高血圧の予防に期待されている
ペプチドとは数個のアミノ酸がつながった状態になった成分のことです。
よくアミノ酸はたんぱく質の原材料といわれますが、たんぱく質はアミノ酸がたくさん結合して成り立っているのに対してペプチドは数個程度がつながっているのが特徴です。
そのためたんぱく質とアミノ酸のちょうど中間くらいの性質を持っています。
そんなペプチドにはさまざまな働きが備わっていることが明らかになりつつあります。
現在でもまだ研究途上で今後さらに働きに関する新事実が明らかになる可能性もあります。
それだけにかつては健康目的で使用されていた状況から現在では美容や生活習慣病の予防などさまざまな目的で活用される機会が増えています。
ペプチドの働きの中でも古くから知られているのは疲労回復効果です。
筋肉疲労には大豆ペプチド
アミノ酸を効率よく摂取することができるため、疲労による筋肉の修復を促し、エネルギー代謝を高めるのに役立ちます。
加えて疲労時にエネルギーの供給源ともなるグリコーゲンの生成を促すとともにグリコーゲンの代わりを勤めることも疲労回復への働きに役立っているといわれています。
これらの働きはとくに大豆から抽出されたペプチドにとくに優れているとされています。
近年注目を集めているのが生活習慣病、とりわけ高血圧を予防する働きです。
食生活やストレスなどさまざまな要因で血圧が上昇しやすい現代人にとってこの働きは非常に大きな意味を持つでしょう。
ペプチドには老化の原因となる活性酸素による酸化ストレスを抑制する働きがあり、老化による血管の柔軟性や血栓を溶かす作用の低下を防ぐことができるといわれています。
さらにペプチドに含まれている必須アミノ酸の中には血圧の効果作用をもたらすものもあります。
医療の分野でも注目されている
この老化予防効果は後述する美容効果とも深く関わっています。
血管年齢に注目が集まっていますが、若々しい血管を維持するうえでペプチドが役立つわけです。
美容効果では抗酸化作用に加えて肌の乾燥・バリア機能を改善する働きが注目されています。
アミノ酸のひとつグリシンには肌の潤いを保つ働きがあるといわれており、美容にも効果が期待されているのです。
さらに免疫機能を高める働きもあることから肌荒れはもちろん、花粉症をはじめとしたアレルギー対策、
さらにはインフルエンザなどのウイルス感染の予防にも役立つのではないかと医療の分野で関心が集まっています。
これらのペプチドの働きはどんな原材料から抽出されたものかによって内容に違いも出てきます。
日々の生活の中で活用する場合には自分が欲しい働きがもっとも得られそうなものを選ぶことも大事になってくるでしょう。
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ペプチドにも種類がある?
大豆や魚由来は原材料の効果がそのまま期待できる
ペプチドとは数個のアミノ酸がつながって成り立っている成分のことです。
ですからどんなアミノ酸がどんな組み合わせでつながっているかによって内容も、働きも違ってきます。
そしてその違いは原材料の違いが大きいのです。
そのためペプチドは原材料ごとにいくつかの種類に分類され、それぞれの働きが説明されることもあります。
現在健康・美容両面でもっとも注目されているのが大豆由来の大豆ペプチドです。
女性のホルモンバランスを調節するなどさまざまな働きが注目されている大豆ですが、それから抽出されたペプチドは構成しているアミノ酸のバランスが非常によく、
疲労回復や滋養強壮にとくに役立つといわれています。健康な肌作りにもよいので美容にも効果的とされています。
それから魚由来のペプチド。市販されているものではイワシから作られたものが多いのでイワシペプチドと呼ばれることもあります。
栄養補給にも最適
このタイプの大きな特徴は必須アミノ酸が豊富に含まれているので栄養補給の手段として非常に優れていることと、血圧を調節する働きに優れていることです。
そのため高血圧や動脈硬化をはじめとした生活習慣病の予防・対策にとくに効果的とされています。
魚にはDHA、EPAといったやはり生活習慣病によい成分が豊富に含まれています。
ですから大豆ペプチドと同様、原材料の特徴がそのままペプチドに反映されているともいえるでしょう。
なお、習慣的にイワシペプチドを摂取することで活性酸素による酸化ストレスの影響を軽減する効果が期待できるといわれています。
その事から血管や肌の衰えを防ぐエイジングケアとしての役割にも期待が集まっています。
身近な存在では乳製品、おもに牛乳由来のホエイペプチドがあります。
筋肉トレーニングの際によく使用されるプロテインはこのホエイペプチドが含まれているものが多く、筋肉を合成する力に優れています。
牛乳由来には「ホエイペプチド」と「カゼインホスホペプチド」
それだけでなく疲労回復効果も期待できます。
なお牛乳由来のペプチドにはもうひとつ、カゼインホスホペプチドという種類もあり、こちらは腸内でミネラルの吸収をサポートする働きに優れています。
腸の調子が悪い方やミネラルが不足がちな食生活を送っている方に適した種類です。
このようにペプチドといってもどんな原材料から作られるかによってずいぶんと特徴に違いが見られることがわかります。
ペプチドの幅広い働きが注目を集めるようになってきています。
自分によって最適な形でペプチドを活用していくためには得たい働きをきちんと備えている種類を選んで正しく摂り入れていくことが大事なのです。
ペプチド選びの段階からいろいろとこだわっていきたいところです。
ゴマペプチドと血圧の関係とは?
ゴマといえば健康によい食材として注目されていますが、体によい働きをもたらしてくれる有効成分のひとつにゴマペプチドがあります。
高血圧の症状を和らげる働きに期待
ゴマに含まれる有効成分といえばまずセサミンを連想する方も多いと思いますが、ゴマペプチドの働きも見逃せません。
ペプチドとは複数のアミノ酸が結合した状態のことで、いわばたんぱく質とアミノ酸の中間のような存在です。
たんぱく質ほどアミノ酸が結合しているわけではなく、またアミノ酸が単体で存在しているわけではないというわけです。
アミノ酸には必須アミノ酸と非必須アミノ酸の2種類に分けられることはよく知られていますが、それを合計すると20種類以上にも及びます。
ですからペプチドとひと口に言ってもどんなアミノ酸が結合して成り立っているかによって働きが異なってくるのです。
そのため大豆由来、乳製品由来、魚由来、海草由来などさまざまな種類のペプチドがサプリメントや食材などで活用されていますが、ゴマペプチドはゴマ由来ならではの特徴を備えています。
食事とサプリの併用で相乗効果を
その最大の特徴が血圧を下げる働きです。
近年の研究によってゴマペプチドには血圧を下げ、高血圧の症状を和らげる働きがあることが明らかになりつつあるのです。
血圧を下げる働きの源と考えられているのがゴマペプチドを構成しているロイシン、バリン、チロシンといったアミノ酸です。
ゴマペプチドにはこうしたアミノ酸が結合することで成り立っているものが多く、血圧対策に役立つのです。
もう少し具体的に見るとゴマペプチドには血液内でACE(アンジオテンシン転換酵素)と呼ばれる酵素に働きかけることによって血圧を上げる働きを抑制することができるのです。
血圧が上昇するメカニズムに介入することによって高血圧の症状を改善していくことができるといわれています。
医療機関でも推奨
その為現在では医療機関における高血圧の治療でもゴマの摂取が推奨されるようになっています。
このように、血圧が高めの方、高血圧に悩まされている方はゴマペプチドをうまく活用することで血圧対策に役立てることができます。
食事でゴマを摂取すれば老化を防ぐセサミンとの相乗効果も期待できるでしょう。
もちろん、摂取すればすぐに効果が実感できるわけではなく、毎日の生活の中で地道に継続して摂取を心がけていくことが大前提となります。
食生活に加えてサプリメントもうまく活用しつつ血圧対策に取り入れてみましょう。
ゴマペプチドが含まれているお茶などもあり、カフェインフリーで手軽に摂取できるのでオススメです。
大豆ペプチドで疲労回復が期待できる?
筋肉へのエネルギー供給をスムーズに
大豆ペプチドは大豆たんぱく質に含まれるペプチドのことです。
もともと大豆たんぱく質は脂質が多めの動物性たんぱく質に比べて体によいといわれていますが、この大豆ペプチドにもそうしたメリットが含まれています。
この大豆由来のペプチドの最大の特徴は必須アミノ酸を非常にバランスよく含んでいることです。
数あるペプチドの種類の中でも質の高さでは1、2を争うとも言われており、健康な体作りに非常に有益なのです。
そんな大豆ペプチドの効果の中でも特筆すべきなのが筋肉増強と疲労回復効果です。
ボディビルなど筋トレを行っている人がトレーニング後にプロテインを摂取することがよく知られていますが、このプロテインも広い意味でのペプチドです。
乳製品由来のホエイペプチドがよく使用されていますが、大豆ペプチドも筋力増強に適しています。
トレーニング後にはホエイペプチド
ホエイペプチドの方が筋力増強によく使用されているのは大豆ペプチドに比べて体内にゆっくり吸収するからです。
ハードなトレーニングを行った後にゆっくりと筋肉が回復と増量を進めていくのに適しているのです。
逆に言えば日常生活で使用する分には吸収が早い大豆ペプチドの方が適しているともいえます。
もう少し筋肉や疲労回復との関係についてみてみましょう。ちょつと詳しい話になりますが、人間はトレーニングなどで筋肉に負荷をかけたときや疲労を感じたときに糖分を必要とします。
その糖分をエネルギーとして筋肉に取り込ませることで疲労が回復し、さらに筋肉を増やすことができるわけです。
大豆ペプチドには糖分の取り込みを活性化させ、筋肉へのエネルギー供給をスムーズにする働きが研究によって明らかになっています。
疲れにくい体作りにも役立てられる
ですから疲れたときにサプリメントなどで大豆ペプチドを摂取するのはもちろん、
これからトレーニングを行うとき、あるいは仕事などでちょっとハードな環境になるときに摂取しておくことで疲れにくい体作りに役立てることができるでしょう。
運動を習慣にしている人だけでなく、毎日忙しく仕事を頑張っているサラリーマンやバストアップを目指している女性などにもオススメの成分です。
大豆製品で摂取すれば大豆イソフラボンも併せて摂取できるので美容目的に一石二鳥です。
なお、大豆ペプチドには免疫力や治癒力を高める働きもあり、体調を崩した時に摂取するのもよいとされています。
さらに肝機能の高めることで二日酔い対策にも役立つのではないか、と近年の研究では言われるようになっているため、こうした点からもサラリーマンがぜひ役立てたい成分となるでしょう。
魚肉ペプチドは骨粗しょう症や動脈硬化の予防に期待できるのでしょうか?
魚肉ペプチドで骨粗しょう症・動脈硬化の予防?
動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクも軽減
魚肉ペプチドとはその名の通り魚肉、とくにイワシから抽出されたペプチドのことです。
数あるペプチドの中でもとくにサプリメントの成分として注目を集めており、配合された製品もよく見かけるようになっています。
この魚肉ペプチドがペプチドの中でも注目を集めるようになっている背景には現代人が抱えやすいトラブルに対してメリットが得られる点が挙げられます。
とくに大きいのが動脈硬化をはじめとした生活習慣病予防に役立つ点です。
糖尿病、高血圧といった生活習慣病はもはや国民病といってもよいほど患者が増えており、しかも世代や性別を問わず増加傾向が見られます。
その予防と対策には食事制限や減塩、適度な運動といった生活習慣の改善が欠かせませんが、予防・改善に役立つ成分をうまく摂取していくことでより対策の効果を高めることもできます。
魚肉ペプチドはそんな生活習慣病対策にピッタリなのです。
血管の老化や高血圧を予防
まず近年の研究で明らかになってきたのが血管の老化を防ぐ働きです。
加齢とともに血管が老化していくことで柔軟性を失うなどして血流が滞りやすい状態へと変化していきます。
そんな状況で血液を流そうとするとどうしても血圧が高くなってしまうのです。
これまでの臨床試験などの結果で魚肉ペプチドを一定期間摂取することで血管年齢や動脈硬化の症状に改善が見られることが明らかになっています。
継続的に魚肉ペプチドを摂取し続けることで体内の酸化ストレスを軽減し、老化を防ぐことができるのではないか、とされています。
酸化ストレスとはスーパーオキシドなどの活性酸素の生成・活動が活性化することによって起こるものですが、それを妨げることができるわけです。
さらにイワシ由来の魚肉ペプチドには必須アミノ酸が豊富に含まれており、血圧を安定化させる働きも期待できます。
骨粗しょう症予防にも有効
体の老化を防ぎつつ、血圧そのものも下げることで効率よく高血圧対策を行っていくことができるわけです。
当然血液の流れがスムーズになりますから、動脈硬化、さらにそれがもたらす心筋梗塞や脳梗塞といったリスクも軽減することができます。
もうひとつ、中高年の女性とってありがたいのが骨粗しょう症の予防に役立つ点です。
先述した酸化ストレスの軽減など老化を防ぐ効果が加齢とともに骨の濃度を下げてしまう状況を防ぐことができるのです。
更年期以降の女性は一気に骨粗しょう症のリスクが上昇してしまうだけに魚肉ペプチドの効果は非常に魅力的といえるでしょう。
こうした点からも魚由来のペプチドは体の衰えが気になる中高年の健康対策に役立ってくれることがわかります。
ホエイペプチドでアルツハイマー予防できるのでしょうか?
ホエイペプチドでアルツハイマー予防?
腸の働きを活性化
ホエイペプチドとは牛乳をはじめとした乳製品由来のペプチドのことです。
おそらくホエイペフチドという名称よりも「ホエイプロテイン」という名称の方が広く知られているのではないでしょうか?
筋肉トレーニングやバストアップの際に使用されることが多いプロテインの多くはこのホエイペプチドを摂取できるものです。
市販されているものの多くはチーズから作られており、牛乳に混ぜて摂取するのが一般的です。また牛乳から脂肪分を取り除いて作られたものも広く市販されています。
このホエイペプチドの最大の特徴は必須アミノ酸が豊富に含まれていることと、筋肉を合成する作用に優れていることです。
筋肉トレーニングに使用されるのもこの2つのメリットからで、筋トレの後に摂取することで筋肉が疲労から回復していく過程で増量させる働きが見込めるのです。
しかしこうした筋肉増強以外の働きについても注目を集める機会が増えてきました。とくに重要なのが腸の働きを活性化させる働きです。
現代人はミネラルが不足
乳製品から作られるペプチドには腸内でミネラルが吸収されるのを促す働きがあるのです。
もともと現代人は亜鉛、カルシウム、マグネシウムといったミネラル分が不足がちといわれます。
それが男性なら精力減退、女性はホルモンバランスの乱れなどさまざま問題を引き起こすのです。
そんな時にホエイペプチドによってそうしたミネラル不足を効果的に改善しつつ腸の働きも活性化させることができるのです。
この腸の働きの活性化は免疫力の向上にも密接に関わっています。
腸内には全身の6割以上とも言われる免疫細胞が含まれているため、正常に機能しているかどうかが全身の免疫力に直接結びつくのです。
免疫力の維持がアルツハイマー予防に繋がるポイント
しかもホエイペフチドそのものにもラクトグロブリン、ラクトアルビミン、ラクトフェリンといった免疫機能を活性化させる働きを持つ物質が含まれています。
これらの働きによって全身の免疫力を高め、健康状態を維持するのに役立つのです。
そしてこの免疫力を高める働きこそ、アルツハイマー病の予防として注目を集めているのです。
アルツハイマー病の直接の原因に関してはまだ研究途上の面があります。
ただ免疫力の低下によって特定の真菌が感染することによって引き起こされるのではないか、との意見がかなり有力になっています。
そのため加齢によって低下する免疫力を維持し、向上に努めることが予防の大事なポイントとなっているのです。
プロテインをはじめ手軽に摂取できるホエイプロテインは日々の生活の中で手軽に行えるアルツハイマー予防のよい選択肢となるでしょう。
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